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皆さんこんにちは!
株式会社橋本電工、更新担当の中西です。
~変遷~
防犯カメラは「映す」装置から、“気づく・知らせる・役立てる”運用の仕組みへ。
工事会社の仕事も、配線・架台だけでなくネットワーク・データ・サイバーまで広がりました。
ここでは、現場目線で技術・ニーズ・工事の勘所の変遷をまとめます。
目次
同軸+VTR/タイムラプス、マトリクス切替で監視室に表示。
目的は抑止と事後検証。設計は視野角・焦点距離・照度が中心。
工事の勘所:同軸端末処理、電源分離、ハウジング・ブラケットの耐候・防錆。
DVR+H.264で長時間録画・日付検索が容易に。
メガピクセルの登場、遠隔モニタ(PC/携帯)普及。
工事の勘所:同軸を活かしてDVRに更新、外部接点で警報連携。
**PoE(802.3af/at)**で配線がシンプルに。4MP〜4K、WDR・IRで逆光/夜間に強く。
ONVIFでメーカー混在が容易、VMSで多拠点統合。
**アナログHD(AHD/TVI/CVI)**も台頭し、既存同軸を活かした高解像度化が進む。
工事の勘所:Cat5e/6&光、スイッチ選定、帯域・保存日数の計算(H.264/H.265)。
エッジAI解析(人物/車両検知、侵入・徘徊、置き去り、混雑、LPR/ALPR)。
クラウド管理・VSaaS:現地はエッジ録画+クラウド設定/ヘルス監視が主流に。
サイバー・プライバシー:強固な初期設定、証跡、プライバシーマスキング・録画範囲の合意。
省エネ・小型化:低照度“フルカラー”、サーマル/レーダーとのセンサー融合。
工事の勘所:VLAN/PoE+(802.3bt)/冗長電源、遠隔保守、ファーム運用。
時代 | 主目的 | ニーズの要点 |
---|---|---|
アナログ | 記録・抑止 | 低コスト・長時間録画・見通し設置 |
DVR期 | 検索性 | 事件時の時刻・場所特定、保存日数 |
IP/VMS期 | 可視化・多拠点 | 高解像度・PoE・統合監視、アラート連携 |
AI/クラウド期 | “気づき”と運用DX | 誤検知抑制、レポート、リモート保守、サイバー&プライバシー適合 |
いまは「検知品質×運用のしやすさ×守れる設計」が選定軸。
現調:FOV/ピクセル密度(px/m)、照度、逆光・IR反射、死角。
設計:PoE予備、VLAN、保存計画(H.265/ビットレート×日数)、ライザ・架設の強度。
施工:端末処理・接地・サージ・パッキン・結露対策、屋外等級(IP66/IK10)。
初期設定:強制パスワード変更、時刻同期、更新計画、プライバシーマスク。
保守:SLA、遠隔ヘルスチェック、ファーム配信、年次清掃・再調整。
設計:1台で2役の画角や、AIの検知範囲がピタリとハマった時の快感。
施工:高所・狭所でケーブル取り回しが美しく納まり、雨風の後も安定稼働する手応え。
ネットワーク/設定:アラートが誤検知少なく正しく届く、検索1分で映像が出る設計の達成感。
保守:障害前に異常を拾い止めない運用を実現、顧客からの「安心できた」の言葉。
営業/PM:**LCC(機器+保守+通信)**で納得をつくり、価格以外で選ばれる提案の醍醐味。
設計前ヒアリング
何を検知/記録したい?(人物識別・車番・人数・侵入)
保存日数・検索頻度、夜間照明の有無、プライバシー配慮範囲
既存配線(同軸/UTP/光)と再利用可否、上位システムとの連携
配置・仕様
カメラごとのpx/m目標(人物識別なら≥150〜250px/m目安)
逆光/WDR、IRの反射物(白壁・看板)チェック
PoE電源余裕30%、スイッチ冗長、落雷・サージ対策
録画・ネットワーク
H.265/可変ビットレート、動体時高画質、スマートコーデック
VLAN/ACL、装置の初期パス変更・不要ポート閉鎖
通知運用(誰に・いつ・どうやって)とエスカレーション
Good(基本):4MP固定+NVR、H.265、保存14–30日、最低限のリモート閲覧。
Better(運用DX):エッジAI(侵入/徘徊/人数)、PoE冗長・VLAN、遠隔ヘルス監視、運用レポート。
Best(多拠点・高信頼):マルチセンサー+PTZ、クラウド管理、LPR/混雑分析、サイバー運用基準とSLA付き。
→ それぞれ検知率・誤検知率・検索時間・LCCの期待値を添えると比較しやすい。
可用性:録画欠損率、機器稼働率、通知到達率
検知:検知率・誤検知率、一次対応までの平均時間
運用:検索に要する平均時間、月次レポート提出率
経済:LCC、通信・保守費、電力原単位(kWh/台)
センサー融合:カメラ×レーダー/サーマル/音響で天候・夜間でも安定検知。
プライバシー保護:オンデバイス匿名化・自動マスキング・最小保存主義。
ゼロタッチ運用:クラウドで一括設定・一括更新、AIで障害予兆。
グリーンIT:省電力SoC、録画のイベント最適化、機器の長寿命化。
標準とセキュアサプライ:相互接続と供給リスク対策の両立。
同軸→IP→AI/クラウドの進化で、価値は**“録る”から“活かす”**へ。
工事会社は、電気×ネットワーク×セキュリティの総合力で
**「見たいものが、必要なときに、迷わず出てくる」**環境を再現する。
その再現性こそが、選ばれる理由であり、やりがいの源泉です。🔒✨