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日別アーカイブ: 2025年4月21日

第2回安心をつくるセキュリティ工事講座

皆さんこんにちは!
株式会社橋本電工、更新担当の中西です。

シリーズ「安心をつくるセキュリティ工事講座」第2回をお届けします。
前回は「セキュリティ工事とは?橋本電工が目指す『安心な街づくり』の全体像」をご紹介しましたが、今回は「防犯カメラ基礎編―種類・設置ポイント・映像品質の見極め方」をテーマに、防犯カメラ選びと設置時の注意点を詳しく解説します。導入前に押さえておきたいポイントを網羅していますので、ぜひご参考ください。


1.防犯カメラの主要な種類と特徴

防犯カメラにはさまざまなタイプがあり、設置場所や用途によって最適な機種を選ぶことが重要です。ここでは代表的な3タイプをご紹介します。

(1) ドーム型カメラ

  • 特徴:ドーム型ハウジングに収められた半球状のカメラ。天井や軒下に設置しやすく、レンズ方向が分かりにくいため抑止効果が高い。

  • メリット:視野角が広く、目立ちにくいデザイン。屋内外兼用モデルが多い。

  • デメリット:可動範囲が固定式かパン・チルト機能付きのみ。夜間照度が低いと映像が暗くなる場合がある。

(2) バレット型(筒型)カメラ

  • 特徴:筒状のレンズユニットを持つカメラで、屋外設置に適した耐候性ハウジングを備える。

  • メリット:長距離の監視に強く、赤外線LEDを内蔵したモデルは夜間撮影性能が高い。視認性が高く、抑止効果がある。

  • デメリット:設置場所によっては存在感が大きく、景観に影響する場合がある。

(3) PTZ型カメラ(パン・チルト・ズーム)

  • 特徴:遠隔操作でカメラを左右(パン)、上下(チルト)に動かし、ズームイン・アウトが可能。広範囲を一台でカバーできる。

  • メリット:監視範囲を動的に変更できるため、事件発生時の追尾や広域監視に最適。

  • デメリット:価格が高く、設置・設定に専門知識が必要。可動部分のメンテナンスも考慮。


2.設置ポイント:死角をなくし、必要箇所を的確にカバー

2-1. 設置位置の選定

  • 出入口・通路:人の往来が集中する場所は必須。出入りの様子を正面から捉える位置に設置します。

  • 駐車場・車路:ナンバープレート認識を行う場合は、車の進行方向を正面もしくは斜めから捉えられる角度を確保。

  • 高所・死角:高所作業車や脚立を使用し、建物の四隅や死角になりやすいスペースをカバー。複数台で重複エリアを作ると安心です。

2-2. 画角(視野角)の設定

  • 広角 vs 標準 vs 望遠:画角が広いほど範囲は広がりますが、対象は小さく映ります。狭い画角(望遠)は遠くの対象を大きく捉えますが、範囲が限定されます。

  • 設置距離と解像度のバランス:例えば、5メートル先の人物を鮮明に識別したい場合、2メガピクセル(1080p)では画角やズームが足りないことも。必要な識別距離と解像度をシミュレーションしましょう。

2-3. 高さと角度

  • 高さ:カメラを2.5~3メートル程度の高さに設置すると、イタズラや破壊リスクを低減しつつ、人の顔を捉えやすい。

  • 俯瞰 vs 見上げ:俯瞰(上から見下ろす)配置は広範囲を捉えやすい一方、顔認証精度は下がります。顔認証が必要な箇所は目線からやや上向きに設置すると良いでしょう。


3.映像品質の見極め方:解像度・フレームレート・照度

3-1. 解像度

  • 720p(1メガピクセル):小規模店舗や通路監視向け。コストを抑えたい場合に。

  • 1080p(2メガピクセル):一般的な防犯用途に最適。顔認証やナンバープレート認識も可能。

  • 4K(8メガピクセル)以上:広範囲監視や詳細分析が必要な大型施設、工場、官公庁などで採用。高コストだが鮮明度は抜群。

3-2. フレームレート(fps)

  • 15fps~30fps:滑らかな映像を確保し、人や車の動きを正確に追跡。30fpsが標準的。

  • 60fps以上:スポーツ競技場や高速道路など、スピードの速い対象を監視する場合に有効。

3-3. 照度性能(最低被写体照度)

  • カラー撮影:最低被写体照度が0.1ルクス程度のモデルが多い。暗所ではノイズが増える。

  • 赤外線IR:赤外線LEDを内蔵し、0ルクス(真っ暗)でも数メートル先を白黒で撮影可能。夜間監視に必須。


4.カメラ選定時のチェックリスト

項目 内容
設置場所 屋内・屋外・高所・駐車場・エントランスなど
解像度 720p・1080p・4Kなど、必要な鮮明度を確認
フレームレート 15fps・30fps・60fpsなど、動きの速さに応じて選定
赤外線IR性能 赤外線照射距離・最低被写体照度
防塵・防水規格 IP66・IP67など、設置環境に応じた耐候性を確認
電源方式 PoE(LAN給電)・DC12V・AC24Vなど、配線方法を検討
画角・ズーム機能 固定・バリフォーカル・PTZなど、必要に応じて選定
録画方式 H.264・H.265・スマートエンコーディングなど、帯域・容量管理

5.橋本電工の導入事例

  • マンションエントランス:ドーム型カメラ+赤外線IR搭載で夜間も鮮明に。共用廊下とエントランスを重複監視し、抑止効果を向上。

  • 工場敷地内:バレット型4Kカメラを4台設置し、敷地全体を俯瞰。フレームレート60fpsでフォークリフトの動きを正確に記録。

  • 学校敷地:PTZカメラをグラウンドに設置し、行事時の動態監視と遠隔ライブ配信を実現。防犯と教育の両面で活用。


次回予告

第3回では「センサー&アラーム編―人感・振動・赤外線センサーの特徴と最適配置」をお届けします。
侵入検知から異常振動検知、温度・煙感知まで、多彩なセンサー技術の原理と設置ポイントを解説。アラーム連携やクラウド通知の設定方法もご紹介しますので、ご期待ください!


株式会社橋本電工は、迅速・丁寧・安全な施工と確かな技術力で、皆さまの「安心」を守り続けます。シリーズを通じてセキュリティ工事の知識を深め、街づくり・国づくりにお役立てください。
次回もお楽しみに!

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